「テンヤモノ」という言葉は関西にはないんですけど
テンヤモノ。
はじめてこの言葉を聞いたのはテレビの向こう側、サザエさん一家の会話でした。
カツオがお寿司やうな重を食べたくて波平に「テンヤモノにしよーよ」と交渉をする。みたいなシーンで見かけることが多いですね。
子どものころに初めて見聞きした際は、話の流れ的に飲食店の出前らしいと理解していました。
でも、長いこと関西に住んでますけど、テンヤモノという言葉を使ってる人を見たことがありません。
ってゆーか、サザエさん以外でまったく聞かないんですけど。。。
わたしが知る範囲の関西人はストレートに「出前」と言いますが、関西以外ではどうなんでしょうか。もしかして飲食店に食べに行くこともテンヤモノと言うのでしょうか。
テンヤモノが出前のことを指すなら、ピザの配達もテンヤモノって言うのかな?
なんてことを考えながら、今日のお昼は『さん天』という天丼チェーン店に行ってきました。
テン繋がり?いや繋がってないかな。
いろんな種類がありますが、今日はオーソドックスに海老天丼と小ざるそばのセット(640円)にしました。
お昼なのでこのボリュームとお値段がちょうどいい塩梅です。
そういえばサザエさんには、うな丼は最上位級テンヤモノとしてよく登場しますが、天丼はあまり登場してないような気がしますね。
テレビアニメ版サザエさんの時代設定は昭和40-50年くらいなのかな。放送を見てると・・・
電車はある、バスはある、新幹線も走ってる。
冷蔵庫はある、電子レンジはない、エアコンはない。
テレビはある、でもリモコンはない。
カメラはある、ハンディビデオカメラはない。
電話はダイヤル式の黒電話で、プッシュボタンや子機はない
空き巣や強盗が出没する、コンビニや防犯カメラはない。
パソコンはないが、携帯電話はたびたび登場している。←初めて見たときはかなりショックでした。
一方、原作のサザエさんの時代設定は昭和20-30年頃で、原作マンガの中では正々堂々と「ヒロポン(覚せい剤?)」を服用している、というネタをネットで見たことがあります。嘘か誠か分かりませんけど、こんなのテレビで放送できないですね。
テレビ版はマイルドにするためにも現代に寄せてきているのかもしれません。東京スカイツリーも本編に登場してますし。
いろんなものが混じりあって時代設定が無茶苦茶になってますけど、今の子供たちはどういう目線でサザエさんを視聴してるんでしょうかね。昔話と割り切ってるのかな。
ちなみに最近のサザエさんの視聴率は10%前後です。
2000年頃はまだ20%を超えていた時代もあったんですが、この凋落ぶりはテレビ離れや少子化が進んでるだけでなく、この時代設定のアンマッチさが受け入れられなくなりつつあるのかもしれないですね。
とはいえ、サザエさんが終わるようならこの日本は終わりだと思いますので、願わくばいつまでも放送し続けてほしいです。
波平がスマホの操作方法をカツオに聞くようなシーンをいずれ見られるかも、と期待しています。